訪日旅行者の急増で観光地を中心に人手不足が課題となる中、外国人旅行者が日本国内の飲食店舗や一般家庭で料理教室に参加できる「airKitchen(エアキッチン)」が、新しい解決策の糸口として注目を集めています。2020年1月には、飲食店舗様のホスト登録数が累計100店舗様を突破いたしました。そこで今回は、「おもてなしの精神」で外国人旅行者に寿司作り教室を開催する寿司職人を取材致しました。
airKitchenとは
日本テレビ系列「スッキリ!」や「ヒルナンデス」でも取り上げられ、近年観光地を中心に話題沸騰中のサービス「airKitchen」。ホストとして登録すると、訪日外国人観光客をゲストとして飲食店舗や家庭に招き入れ、ゲストに日本の料理を教えながら、料理を一緒に作って食べる時間を楽しむことができます。インバウンド市場におけるコト消費への関心が高まる今、食を通じた国際交流をしながら、楽しく稼げる副業として、観光地周辺の飲食店や一般の日本人主婦の方々を中心に人気を集めています。2020年1月には、飲食店舗様のホスト登録数が累計100店舗様を突破致しました。
airKitchenは、「日本食を食べたい」「作りたい」訪日観光客と日本食を海外に広めたい日本人をマッチングするサービスです。外国人旅行者はairKitchenを使って料理教室を予約することで、現地の一般家庭を訪問し、日本人ホストと日本食を一緒に作って食べることができます。海外から来られた観光客の方々を相手にするというサービスの特性上、英語が得意な利用者の割合が高いのがairKitchenの特徴です。しかし、最近、英語が大の苦手にも関わらず、人気の料理教室を開催するホストの方がいるという情報を入手しました。今回は、英語が苦手な中、いかにして海外の方に料理教室を開催しているのかを探るため、スタッフが取材に伺いました。
airKitchenのホスト登録をする寿司職人 安伸さん
今回取材を受けてくださったのは、寿司作り体験を開催する寿司職人の安伸(やすのぶ)さんです。安伸さんは普段、中目黒にあるお店「寿司割烹 伸」を夫婦2人で営んでいます。安伸さんのお店には、海外からの旅行者も良くいらっしゃるそうですが、「旅行者にお寿司を提供するだけではなく、一緒に寿司作りが出来れば、もっと海外からのお客様に喜んでもらえるのではないか?」という想いを抱いてたところ、安伸さんのお店にお寿司を食べに来られたとあるお客様から、この「airKitchen」の存在を教わったことをきっかけに、ホストとして登録されたそう。
▲寿司職人の安伸(やすのぶ)さんとカナダからのお客様です
寿司作り体験スタート!
この日、お寿司作り体験に参加されたのは、カナダから日本に旅行中のお客様。元々日本食に大変関心があったことから、本格的な日本の食文化に触れたいと思い、数あるairKitchenの料理体験の中から、安伸さんの開催するお寿司作り体験に応募することに決めたそうです。
安伸さんの開催するお寿司作り体験では、酢飯をかき混ぜるところから、包丁で刺身をカットし、握るところまでと、お寿司作りの全てを基礎から本格的に学ぶことができます。体験の開始時間は、15:00から。夜は寿司割烹としてお店を営業をされていますが、客足の少ないアイドルタイムの時間帯を有効活用して、お寿司作り体験を開催されているのですね。
翻訳アプリで苦手の英語を克服?
料理体験では、当然ゲストの方々とのコミュニケーションが必要となります。しかし、安伸さんは、英語が大の苦手だそう。そこで、安伸さんが活用しているのは、翻訳アプリ「Say Hi」。ジェスチャーなどに加えこのアプリを駆使することで、ゲストとうまく会話をしながらお寿司作り体験を進行しています。
また、自分たちがお寿司作りを教える代わりに、ゲストから学ぶこともたくさんあるそう。安伸さんのお寿司作り体験は、「airKitchen」のwebサイトから集客を行っていますが、参加したゲストから、「airKitchenの掲載ページの文章をもっとこういう表現にした方がより自然な英語になるよ」などのアドバイスを頂いたりすることもあるとのこと。ゲストの方と一緒になって、安伸さんのお寿司作り体験を創り上げているのですね。
▲安伸さんの開催するお寿司作り体験ページ(airKitchenのwebサイト)
おもてなしの心が何よりも大切
翻訳アプリやジェスチャーを使っても、細かいニュアンスが伝わらないことがあるなど、苦労することはあるそう。それでも、ゲストからの安伸さんの評判はとても高く、参加された十数組以上のゲストの体験の方々の平均レビューは驚異の★5.0(5段階評価)。ゲストにこれほど賛辞を頂けている秘訣は何か?と尋ねたところ、「教室といっても堅苦しいものではなく、とにかく楽しんでもらえるように。そして、私たち自身も一緒になって体験を楽しむこと」だと仰っていました。そして、何より大切なのは、「言葉よりも感謝の気持ち・おもてなしの精神」だと、安伸さんは言います。安伸さんの素敵な人柄とおもてなしの心で、言葉の壁を乗り越えてゲストの方に素敵な体験を提供しているのですね。安伸さんは今後、翻訳アプリを中国語にも応用しながら、これまで以上に世界中の多くの人に食を通じた日本の文化を味わってもらえるような試みをしていきたいそうです。
airKitchenのホストは、安伸さんのように飲食店舗を構えている方も多く登録をされています。翻訳アプリを使えば、英語が話せなくても気軽に料理教室を開催することができます。「海外の方をおもてなして、日本の文化を伝えたい」という想いを持った方々、是非airKitchenをご利用してみてはいかがでしょうか?
夢のAI翻訳機 ポケトークとは?
airKitchenには、このように英語がうまく話せなくても、翻訳機能を用いてコミュニケーションを取りながら、料理教室を開催されている方がたくさんいらっしゃいます。中でも、その翻訳の精度の高さから多くのairKitchenのホストの指示を得ている翻訳端末があります。それは、 累計工場出荷台数 世界No.1 の通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」です。
ポケトークは、互いに相手の言葉を話せない人同士が自国語のままで対話できる双方向の音声翻訳機です。英語や中国語からスワヒリ語まで74言語に対応。ポケトークSでは、55言語で音声とテキストに、19言語でテキストに翻訳します。インターネット上の最新、最適なエンジンとAI(人工知能)により、ニュースのような長文も、くだけた会話も瞬時に訳せます。 AIだから性能は時間と共にアップしていきます。
料理は自信があるけど、英語はちょっと・・・という方も、ぜひポケトークを準備して、訪日外国人を自宅に招いて料理教室を開催してみませんか?